「Break Tweaker」iZotopeのドラムマシンVSTでドラムのループを超簡単に作成!
こんにちは!
以前ご紹介したiZotopeのプラグインセールの記事の方法で私が購入したセットのなかに、ドラムマシンのVST「Break Tweaker」(「Break Tweaker Expanded」という拡張パックも含んだエディション)が入っていました。
「Break Tweaker」のことはよく知らなかったのですが、拡張パックも含めてインストールするとなんと数GBの容量に・・・
手持ちのiZotopeのプラグインのなかでもひときわサイズが大きいので、ちょっと気になって調べてみました。
すると、非常に即戦力となるプリセット豊富なドラムマシンで、使い方も非常に簡単なことがわかりました。
そこで、今回はこのiZotopeのドラムマシンVST「Break Tweaker」の内容や操作方法をご紹介します!
- iZotope Break Tweaker のココが良い!というポイント
- iZotope Break Tweaker のプリセットを効率よく視聴する方法
- テクニック
- 私が勉強させて頂いた動画(感謝)
- プリセットを使って作ってみた曲
- まとめ
ちなみに「はじめての iZotope 11点セット」というのが、私が購入したiZotopeプラグインセットの名前のようです。
私のときほどのセールは見つかりませんでしたが、通常でも、個別に買うのと比べてセットで買うと10分の1くらいで手に入れられるようですね。
iZotope はじめての iZotope11点セット [ Elements Suite/ Trash2/ Iris2/ Phoenix Verb/ R2/ Excalibur/BreakTweaker Expanded/Stutter Edit 2]
iZotope Break Tweaker のココが良い!というポイント
iZotope Break Tweaker のココが良い!と私が思ったポイントを挙げます。
ポイントの具体的な内容については、詳しくは後述する、私が勉強させて頂いた動画をご覧いただいたほうが効率的だと思います。
- 6トラックがセットになったドラムマシン。
6トラック、という数が私には絶妙で扱いやすいです。 - 豊富なプリセットには、プリセットごとに概ね12パターンのリズムパターンを収録
※プリセットを選びながら各プリセットのパターンを効率よく視聴する方法は後述します。 - 操作方法がとにかく直感的で簡単
- ノートをクリックで置く、ダブルクリックで消す
- ノートのサイズを横に操作すると音の長さが変わり、縦に操作するとボリュームが変わる
- ノートを切り刻むStutter効果(EDMやBrostepなどでよくある高周波やドリルのようなアレです)も直感的で超簡単!
iZotope Break Tweaker のプリセットを効率よく視聴する方法
iZotope Break Tweaker のプリセットを効率よく視聴するために私が行っているオススメの方法をご紹介します。
マウス操作とMIDIキーボードの操作を組み合わせる方法になります。
次の画像をご覧ください。
上の画像を参考に、次のように操作してください。
- 1. SELECT
マウスでプリセットを選びます。
※このままプリセットを選ぶ画面の状態でOKです。 - 2. Press
MIDIキーボードのC3~B3をひととおり押して、プリセットに含まれるループを鳴らしながら確認します。
※ループの途中で別のループに切り替えたときの鳴り方もMIDIキーボードなら鍵盤の操作で簡単に確認できます。
これで、プリセットを次々に選びながら、プリセットに含まれるループを次々に鳴らせます。
気持ちがいいくらい次々に鳴らせてオススメです!
なお、プリセットを選んだ後も、MIDIキーボードは大活躍です。
次の画像のように、ワンショットもマッピングされていますので、プリセットに含まれる音色をひとつひとつ確認する作業も効率化できます。
ところで、いきなりMIDIキーボードが前提の方法をご紹介してしまいました。
MIDIキーボードをお持ちでなければ申し訳ないです。
ただ、MIDIキーボードは視聴だけではなく、DTM制作での入力全般の飛躍的な効率化を実現する必須アイテムです。
もしお持ちでなければ、この機会にぜひ入手を検討してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、MIDIキーボードは、キーボードが弾けなくても大丈夫です。(実は・・・私はほとんど弾けないです・・・)
というのも、DTM制作におけるMIDIキーボードの役割として、リアルタイムに鍵盤を弾く、という操作はほんの一部にすぎないからです。
私の場合、次のような使い道がほとんどです。
- 音色の確認(シンセを選ぶときなど)
- 和音の確認(コードを付けるときなど)
- 音程の確認(音程で表情が変わる音色の確認、メロディと音色がマッチするかの確認など)
- 適当に数音や和音を鳴らしてイメージづくり(音色からインスパイアされるなど)
- ノートの入力の効率化
ワンフレーズをリアルタイム入力してクォンタイズ(入力のバラツキ具合を整える機能)するなど
リアルタイムに鍵盤を弾く使い方は、最後の1つくらいです。
その1つも、入力後にクォンタイズ機能で整形していますので、弾けるスキルは(ほしいですが)なくても大丈夫です。
私が使用しているMIDIキーボードは、KORG(コルグ)の「microKEY-25」です。
コンパクトなキーボードの中では人気の高いキーボードです。
YoutubeやTwitterでもしばしば見かけます。
私が気に入っている「microKEY-25」の特長は次のとおりです。
- 白鍵・黒鍵のサイズが十分で弾きやすい
- 深さもあるので強弱も表現しやすい
- コンパクトで邪魔にならない
KORG(コルグ)の「microKEY」は、次の記事でもご紹介しています。
freqdrop.hatenablog.com
テクニック
iZotope Break Tweaker を使ってみて必要かなと思ったテクニックをご紹介します。
iZotope Break Tweaker の音が小さいときは Gain を上げる
使い始めたときは、iZotope Break Tweaker のトラックの音量がほかのトラックに比べて小さく、ちょっと見劣りする感じでした。
音量も音質も微妙な印象だったんです。
しかし、これは単に選んだプリセットの音量が小さく設定されていたのが理由でした。
次の図に、iZotope Break Tweaker のなかの Gain のつまみがあるので、バランスを保ちつつ音量アップしました。
すると、しっかりといい音で鳴ってくれるようになりました!
Cakewalk by BandLab で iZotope Break Tweaker をパラアウトする方法
iZotope Break Tweaker は6トラックのうち、例えばドラムだけ音圧を上げたい、とかPadだけリバーブを効かせたい、など、個別にEQを適用したくなると思います。
そんな時のために、6トラックをDAW上の別のトラックに出力する「パラアウト」と呼ばれる方法があります。
CubaseなどのDAWでの方法は動画などが見つかったのですが、私が使っている「Cakewalk by BandLab」での方法が見つからなかったので、ここでご紹介します。
- iZotope Break Tweaker の右端にある「OUTPUT」が、最初はすべて「M」(Master)になっています。
出力したいトラックについて、プルダウンから数字を選んでください。
※この例では「Kick」のトラックを「1」(1つめ)に設定しています。 - 次に、DAW側(Cakewalk by BandLab 側)で、新規トラックを追加します。
※この例ではオーディオトラックを挿入しています。
(MIDIを出力するので、本当はMIDIトラックのほうが良いのかもしれません。) - 追加したら、そのトラックの「IN」を「iZotope Break Tweaker」に切り替え、「AUX 1」(iZotope Break Tweaker の「OUTPUT」で選んだ数字と合わせる)の「3+4S」(SはStereoだと思います)を選びます。
- これで、追加したトラックからiZotope Break Tweaker の「OUTPUT」で選んだトラック(この例では「Kick」)が鳴ります。
このトラックにEQなどを設定できます。
例1: FXを適用
例2: ProChannelを適用
上の例では、「iZotope Break Tweaker」の「Kick」ドラムに対して、Cymaticsのドラムエンハンサー「Diablo Lite」(無料)をかけています。
見違えるように芯のあるしっかりとしたドラムに生まれ変わりました。
https://cymatics.fm/pages/diablo-lite
私が勉強させて頂いた動画(感謝)
私が勉強させて頂いた動画をご紹介します。
自分の好きなタイミングで無料で勉強でき、本当に助かります。
ひととおりの特徴や操作方法を理解
まずは、メグナツさんのチュートリアル動画です。
10分くらいでひととおりの特徴や操作方法を学べ、本当に助かりました。
実際に音を出しながら説明いただいているので、操作と結果をイメージしやすいです。
www.youtube.com
コンパクトな公式動画により体系立てて機能を把握
iZotope公式の日本向けのチュートリアル動画です。
体系立てて機能や操作方法をわかりやすく解説しています。
www.youtube.com
プリセットを使って作ってみた曲
最後に、iZotope Break Tweaker のプリセットをベースに作ってみた曲を掲載します。
soundcloud.com
なお、シンセは Native Instruments の「KOMPLETE 13」に含まれる「modular icons」のプリセットがほとんどです。
※「modular icons」は即戦力、という話を聞いて使ってみました。「modular icons」のプリセットはかなり強力で、微調整も超簡単に操作できます。
ちなみに、「KOMPLETE 13」は次の記事を書いたとき(11月末~12月頭のセール期間)に購入しました。
Native Instruments はときどきセールをしているようですね。
freqdrop.hatenablog.com